NODA PLANTS TECHNICA CORPORATION 

会社概要 アレロパシー /植物組織培養セット/ 熱帯魚 /委託培養/求人案内/所在地案内/ ホーム


アレロパシー委託事業

弊社では、農林水産省の新資材利用園芸栽培実用化技術の開発の中で、独立行政法人 農業環境技術研究所・生物環境安全部・植生研究グループ・化学生態ユニットの協力を得て、ソバのアレロパシー効果を利用し、化学農薬を節減した環境にやさしい雑草防除に役立てるため、作用物質の同定とこれを利用した野菜栽培における雑草防除技術の開発を進めています。

パクチョイ
アレロパシーとは?

植物が出す化学物質が、他の植物・昆虫・微生物などに影響を与える現象をいいます。

写真は、アブラナ科のパクチョイという中国野菜とマメ科のルーサンという牧草に100ppmのソバ抽出エキスを添加して培養した様子です。

ソバ抽出エキスのアレロパシー効果により、ソバ抽出エキスを添加しないものと比較してパクチョイ、ルーサンともに根の生長が抑制されていることがわかります。(左がソバ抽出エキス入り)


バックウィートのアレロパシー効果の実証

 21世紀の半ばには、世界人口が2倍になり食料は約4倍必要との予測があり、人口が増えるに連れ、耕作難地に農地を求めざるを得ない状況にある。
バックウィート(ソバ)は、プァーランドクロップ(痩せ地作物)といわれ生産力の低い土地にも適応力が強く、更にソイルレノベーター(土壌改善作物)として生産力の低い土地の改良にも使える。

 このようにバックウィートは環境回復に大きく寄与し、さらに食品としては極めて高い栄養バランスを持ち現在では理想的な自然健康食品とさえいわれている。また、収穫するまでの期間が極めて短く、多肥が禁物なのでコストが安く、茎葉は上質の野菜であり、これらの面全てが国際的な救荒作物として有用性の高いことを示している。
 
 このようなバックウィートのアレロパシー効果を見い出す事は、野菜栽培地での輪作や混植への導入を促進し、農地の効率利用をさらに高度なものにできると考えられる。このアレロパシー効果の目指すところは雑草や害虫、病原菌を完璧に妨除することではなく、見込み収量を下回らない程度に被害を減少させることで、最小防除にて最大収量を目指すところにある。又、害虫、病原菌の皆殺しを目的にした薬品や、特定品種の長期単作への自然からの逆襲を深刻に反省したことから、現在の世界的オーガニック(有機的)の流れが出てきたこともあり、生物の多様性や、生物の持つ柔軟性から導き出されるアレロパシー効果を用いての研究は非常に有意義と思われる。そして、共生の視点から見ると様々な方向に発展できる深みのある研究分野として、これからの農業への貢献が出来るのではないかと考えている。


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